また、目覚めたらやっぱりベットの上だった。


窓から陽の光は無くなっていて自分が長い時間寝ていたのがわかった。


…久しぶりにこんなによく寝た。


……気持ちいい。


起き上がって窓の外の雲に隠れかけた月をしばらく眺めているとガチャリと扉が開く音がしてそっちに目を向けた。


「あれ?起きた?」


「……」コクン


「2度目のおはよう。お腹空いてない?」


「……」コクン


「ん?どうした?」


何も喋らずに俯きながらうなずく私を変に思ったのか、ゆっくりベットに近づいてくる。


そしてまた、ゆっくりとベットの下にしゃがみこんでどうしたの?と私の顔を確認しながら聞いてくる。


「……あ、の。……勝手に、寝ちゃって……ごめんなさ、い。」


私は何を言ってるのだろう。
…だけど、


……少しだけ寂しいと思った……。
……寂しいなんて感情、まだ私にもあったんだな……