ーーー。


「…ん。」


…身体が…だるい。


「あ?おねーさん、おきたぁ?」


「えっ。」


「おはよぉ。」


…あ。そうか、私、コイツと…


…って!!


「今何時!!!!」


目を見開いて私を見るヤツなんかどーでもいい。


「何時よ!!!」


「んーとねぇ。……10時だよ?」


ニコッ。
なんて効果音が付きそうなその顔面を殴ってやりたい。

でも今はそんな暇はない。
ヤバイ……。
出勤時間はとっくに過ぎてる。
とにかく連絡を入れないと…。


…ケータイ!
どこ?!
てゆーか、いつの間にベットに?!


「おねーさん。落ち着いて。」


「落ち着ける訳ないでしょう!!アンタのせいで!!!」


って、ダメだ。
もう昨日で分かったはずだ。
コイツに話は通じない。


「……帰る。」


「んー。なら送ってく。」


「いい。タクシー拾うから。」


「やだ。送るの!」


ああ!!!!
コイツは本当に何なんだ!!
キャラは掴めないわ!話は通じないわ!いったいなんなのよ!!


「アンタに家、知られたくないのよ!!!」


「……。そっか。うん。ごめんね。わかった。…でも、家の近くまでは送らせて?」


強く言ったせいかシュンとなるヤツ。
でも私にはどうでもい「おねーさん。服着ないの?」


…は?


っ!!!!!


「……忘れてた。」


チッ。私の服どこよ!