「!っ。」 私の状態を見た男は焦ったのか後部座席に置いてあったタオルケットを私に掛けてきた。 「ごめん。少し我慢して。」 悲しそうに私を見た後に、視線を前に戻して少しして車が動き始めた。 あんたのせいでこうなってるのに何でそんな悲しい顔すんのよ。 そんな顔するなら帰して欲しい。 私はどこに連れていかれるんだろう。 最悪なことも考えられる。 ああ、本当にもう帰りたい。 窓の外を眺めながら半ば諦めたように頭を扉に預けた。