さよならは言わせない

「で、家出は継続なわけ?」

「そ。だってさ、勝手すぎない?許嫁がコロコロ変わるとかありえない」

「まあ、俺とは縁遠い話だから、想像も出来ないね」

「政略結婚と許嫁まではまだ正直仕方ないよねーって思ってたの」

「へぇ?」


叔父さんはちょっとだけ驚いた顔で私を見た。

それもそうか。

16歳で初彼もまだの女の子が政略結婚を受け入れてるなんて、世間の常識とは少しズレてる。


「両親とお父さん方のジジババ見てたらそりゃ私が折れとくしかなくない?」

「・・・あー、そういうことか」

「お母さんとの恋愛結婚を認めてやったんだから、一人娘の私は秋月家にメリットのある相手と結婚させて当然。って、ずーっと言ってんだし、私が嫌だって言ったらお母さんが虐められる」

「でも、それはお前の問題じゃないでしょ?姉さん夫婦が自分たちで解決して、お前にその問題が降りかからないようにしてやるべきなんじゃないの?」


叔父さんの言うことは尤もだ。

お父さんも、お母さんだけなら守れる。

けど、あの夫婦はお互いが一番大事だから、私が折れない場合、4人まとめて敵に回すことになると思うんだよ。


なんて、叔父さんが間違いなくブチ切れる事は流石に言えない。