さよならは言わせない

「ありがとー!嬉しいっ」


結菜は白い頬を紅潮させて喜んで、花は少し呆れている。


「紹介って言っても、凛の友達としてってだけなんだから、変に期待して凛を困らせるんじゃないよ?」

「わかってるって~」


ふふ、と口元を緩ませっぱなしの結菜はとても可愛くて。

それを本人もしっかりと自覚してる。

美人かどうかなら、他にも名前が挙がりそうな人は何人かいる。

私自身も許嫁になりたいと売り込みのような立候補者が来る程度には容姿だけはそこそこだった。

母譲りのこの顔は嫌いじゃないけど、祖母には利用される割には気に入らないと色んな言葉を使って思い知らされて来た。


平凡でも父に似れば良かったのに。

常々そう思ってる。


そんな見てくれだけの人間と違って、結菜は可愛かった。


上手く言えないけど、何かあっても仕方ないなぁって許せてしまう、つい甘やかしてしまう魅力があるのだ。