アストライア魔法学校の編入生

扉がガラッと開き、見えてきたのは

新品の制服のシャツをズボンから出し、

ネクタイを第2ボタンの所まで緩め、

暑いからかブレザーの袖をまくり、

赤茶色の前髪をちょんまげにしている。

2重のくっきりした茶色い目をこする転校生は

透き通るような綺麗な顔立ちをしていた。

口元に指がすらっと伸びた手を持っていき、欠伸をする。

「はーい。しょーかいしまーすー。

転校生の兼城 吾羽 (かねき ごう)くんでーす。

なかよくしたげてねー。」

兼城吾羽と呼ばれた美少年を

女子たちが放っておくはずもなく、

「え、めっちゃかっこいい!」

「まじタイプなんだけどー!」

「どーするー?ご飯とかさそうー?」

などと騒いでいる。