君と別れてから、泣いた。


約9年の長い片想いは終わったんだなって思った。


長すぎて自分の中にぽっかり穴が空いたようになっちゃったんだ。


でも、これでやっと終わらせることが出来たっていう嬉しさも少しあったんだ。



私は今の君を知らない。君と過ごしていないから、わからない。



きっと私は、ずっと小学生の頃の君が好きだったんだ。



校舎裏で見つけた子猫を優しく抱っこしたり、妹や弟のことを話す心優しい君が。



私の貸した鉛筆キャップを無くしたときに、律儀に家から持ち出した鉛筆キャップを????「ごめんな」って言いながら渡す君が。



運動神経だけで生きているような無邪気な君が。



風邪で声を枯らした時に先生に「いつもうるさいから、調度いいです」って言われてた君が。


大好きでした。



でも、私は進まなきゃ。いつまでも心を小学生の頃においていく訳にはいかないから。


ありがとう。




大好きでした。




さようなら。




小学生の頃の君。