「早瀬、バイバイ」 「バイバイ」 勉強を教えていた同じクラスの男子と別れて、図書室に向かう。 すぐに返しやすいように、借りた本と図書カードを左手に持つ。 南校舎1階の突き当たりにある図書室。 必ず、4時15分に行くのが俺の日課になっていた。