家族連れから私に視線を戻した新藤さんに、はっきりとその答えを伝える。
「私が新藤さんを好きになる確率ですか?」
「うん」
パフェの中層のコーンフレークを口にする。
どんな時でも美味しいものは美味しい。
「ゼロです」
さらにスプーンを進めるとコーヒーゼリーに行き着く。
「私が新藤さんに恋する確率はゼロです」
偉そうなことを言っている自覚はあり、彼の目を見れなかった。
「…残念」
「思ってもないくせに」
「思ってるよ。もっとなっちゃんに俺の良いところを見つけてもらえるように頑張るよ」
パフェから目を離して新藤さんを見る。
その顔は相変わらず穏やかな笑みをたたえていた。
あなたの方こそ、私みたいな子供を好きになる確率は絶対にないでしょう?



