2番目に君を、愛してる。


両親が事故で他界し、兄と共に祖父に引き取られた。

祖父はいわゆる資産家で私たち2人を援助することくらいは容易いようだったが、祖父は口うるさく厳格な性格で兄とは馬が合わなかった。

だから兄は私を置いて先に家を出た。
息苦しい毎日に耐え、高校に進学が決まり遠方の学校を選んだことにより、やっと兄と暮らせることになった。

兄との暮らしは夢のようだった。

しかし次第に兄が見せる女性の影に嫌気がさし、半年もすると私もひとり暮らしを始めた。


それでも頻繁に会いに行ったし、兄がうちに泊まりにくることも多く、兄妹の仲は相変わらず良かった。お互いに唯一の家族を大切にしてきたはずだ。


ーー兄が警察に呼び出されるまでは。



重要参考人?
そんな耳慣れない言葉と共に警察の任意同行を受けたその日、兄は消息を絶った。


あれからもう10ヶ月が経とうとしていた。






その日の新聞で、兄が関わった事件のことを知った。

20代女性が、恋人である男性を傷付けた事件だ。


2人はとある薬品会社に勤めていて、その会社の屋上から女性が男性を突き落としたという内容でーー女性は自首をしたという。



そしてそこは兄の職場だった。