大人のあなたに届かなくて。




教室に着いたのは約5分後。


私は誰もいなさそうにしている電気がまだついていない教室に足を踏み入れた。



その時っ!!!



パーン!パパーン!!!



「?!?!?!」



「まい!!誕生日おめでとう〜!」



見るとそこには、クラッカーをもっている楓と陸斗がいた。



「え?!なんで?今日って何日だっけ!」


「もう〜!麻衣何言ってんの?(笑)14歳早々ボケてます?7月6日だよ。」


「え、うそ。忘れてた(笑)」


「ついに認知症か…」


「黙れ陸斗」


「なんだよせっかく祝ってやったのに(笑)感謝しろ」


「まぁ……2人ともありがとう!」


「いえいえ!これ!2人で頑張って作ったの」


楓が手に持っているのは、大きな紙袋


「えっ!なに!手作り?!」


「うん!ねえはやく開けt」


楓が喋りが止まった瞬間、後から声が聞こえてきた


「何の音?!誰がいるんですか?!」


やばい先生だ!!!!!!!


もーーちろん、ここは中学校。


クラッカーなんてもんは持ち込み禁止。







まずい。早くクラッカーのカスを片付けないとバレる…!!!!


私たち3人は、目を合わせ、暗黙の了解を得て高速でクラッカーのカスを片付けた……










「何やってるの?!」




バレた


そこには驚いた表情と怒りの表情が混じった顔をしている団長。


その隣に、呆れた顔をしている担任。





終わった




「3人とも、早くそこ片付けて団長室」



驚いた表情が怒りだけの表情に変えた団長が言った。


私たちは速やかに教室を片付け、一言も会話を交わすことなく団長室に向かった。