教室の中は案の定騒がしくて、耳を塞ぎたくなった

女子を観察してみるとやはり皆、気の強そうな子達ばっかりだ
唯一言えば、幼稚園の頃からもう10年間一緒の女の子がいるけどやっぱり、ジャンルが違うんだよなぁ

本当・・・•



これだから学校は来たくないんだよ


うるさいし


話せるような友達も居ないし


「(あぁ、早くかえりてーな)」

毎日、学校に着くなりこう思う


指定された自分の席を探し出しすわる


まだ、先生が来るまで時間があったから今ハマっている漫画を小説にした物を取り出し
開いた

こうやって、自分の好きな事をしている時が一番幸せだ
私は元々空気だから誰にも邪魔されない

「あ、美冬一緒のクラスだったんだ。まぁ、一年間よろしく〜」

と、思ってた

私の邪魔をする奴は誰だと、顔を上げると
これはまた幼稚園から一緒の、小野坂蓮(おのさか れん)が居た
「ん、よろしく」
早く小説の続きが読みたくて、そっけない返事をしてしまう。
「なんだなんだー?
やけにテンション低いなぁ」
お前のせいだよ
と、言うのは心の奥底にしまい笑顔で答える
「いつもの事だから」
「ふーん」

すると、教室のドアが勢いよく開いた
「あ、先生来た。じゃあな」
手をヒラヒラと降って自分の席に戻る蓮。
「(もうくるなよー)」
などと思いながら、本にしおりを挟み机の中にしまった