「北門さんと一緒なら嬉しいな。これから一緒に頑張ろうね」
男子に免疫のない私はこんな些細な言葉でもドキドキしてしまう。
「え、私と一緒で嬉しいの?」
「うん、北門さんと最近友達になれたしもっと仲良くしたいなって思ってて」
そんな言葉にまたもや心臓はドキッと音をたてた。
十宮くんは平然と女子がドキドキするような言葉を言ってのける。やっぱり王子様は違うなと改めて実感した。
「私こそ、友達になれて嬉しい。こちらこそよろしくね」
自然と笑顔が漏れてそう言うと、十宮くんは突然驚いたように目を見開いた。
「どうかしたの?」
不思議に思った私は十宮くんを見つめ首を傾げた。
「いや、どうもしないよ」
十宮くんの顔は少し赤いような気がするが笑顔でそう答えた。
人とコミュニケーションを取るのは苦手だが久しぶりに自分から仲良くなりたいなと思える人に出会えた。
体育祭実行委員は不安でいっぱいだが、十宮くんとなら何とかやって行けそうと思い期待を胸にふくらませた。
