*** 禁域の水鏡(みずかがみ)に、波紋が浮いた。 まるで、何かと共鳴するかのように、それは静かに震えていた。 水鏡のほとりに立つ樹精には、その音が聞こえた気がした。 運命に導かれたタマシイの、重なり合って鳴る音が。