怨み事を聞かされるのは、ツラかろう? 私が望みを叶えてやる。 願う者たちの想いを満たしてやれないのは、悔しかろう? 私がお前に、力を貸してやる。 今度はお前が呪う番だ。 暗がりの中、きゃらきゃらと可笑しそうに声を立てて、それが笑う。 欲しければ、くれてやる。さあ! 笑い声は一際大きくなり、瞬間、体が軽くなった。そこに自分を縛り付けていた鎖が、解けたような気がした。 呪いは、解き放たれた。 声はそう言って、暗闇の中に溶けて消えた。