「入れ!」

「痛って!蹴んなよ!」

クソが、そう呟いて部屋に入って来た男を私は知っていた。

「あ?誰だこいつ?」

「黙れ、今日からお前の主人だ。」

「はぁぁああああ?!」

口を大きく開け、自分はアホです、馬鹿ですと主張するようなその顔は、動物であれば、いやそれが増してや野生動物であれば、生まれてから数日で命を落とすであろう。

「いいか、お前はこの方の奴隷になるんだ。
今から規則を説明する。まず、ーーーーー」