「海さんの分の朝と晩の食事もお願いしますね。あと家事も」

「え」

提案すると驚いた顔の海さん。

「だって別々にしたら変です。一応夫婦ですから」

「そうだね」

彼は何故か笑いを堪えるように返した。

「どうかしました?」

「いや、何でもないよ。それよりももうすぐお昼の時間だからランチに行こうか」

「お気遣い有り難いですが、家に帰りますから」

これ以上、時間と手間をお掛けさせるわけにはいかないわ。

「そうか、じゃあ送っていく」

「すいません、お願いします」