Deal×Love

ついに決戦の日。
今日は海さんに全てを捧げる日だ。


「今日は晴れて良かったね」

笑顔でコーヒーを飲んでいる目の前の海さん。

「そ、そうですねっ」

海さんとは正反対に、朝からソワソワ落ち着かない私。


「椿は十五時までバイト頑張って、十八時に会社の前でね」

玄関でそう言うと、いつものように私の頬にキスをした海さん。


「夜、楽しみにしてる」

「っ!?」

いつものように「いってきます」と言うと思ったら、耳元で私が動揺する一言をボソリと囁いた。
そして海さんは顔を離すと、私の真っ赤な顔を見てやっぱり楽しそうに笑った。


「いってきます」

「いってらっしゃいませ……」