Deal×Love

私は拳をグッと握り、心を決めた。


「その日、帰ってきたら一緒のベッドで寝ませんか!?」


緊張のあまり、大きな声が出てしまった。

恥ずかしすぎて、目はぎゅっと固く瞑った。


海さん、なんて言う……?

目を瞑っているせいか、沈黙が物凄く重く感じる……。

動悸がおかしすぎて胸が苦しすぎる……。

何でも良いから、何か言って欲しい……




「まさかの椿からのお誘い?」


沈黙を破ってくれた海さん。
答えてくれたのはきっと三秒後くらい。
でも私には一分近く感じられた程。
声はいつものトーン。