Deal×Love

「ひさ子さんって浴衣の着付けって出来ますか!?」

その日、家に帰ると早速ひさ子さんに訊いた。
ひさ子さんは出来るようで当日浴衣を着せてもらうことにした。
まだ本人に確認は取っていないけれど。

海さんからメールがさっき来て、今日は二十一時に帰ってくるらしい。

私はあれから考えた。

海さんがキスをしてこないのは、私にも要因があるかもしれない。

だって私、手や頬にキスされるだけでも固まっている。

それにもしこアリサや名前も分からない女の子の言う事が的中していたとしても、私は逃げたくない。

はっきりさせたい。


私はこの不安を消すためにも、崖から飛び降りることにする!