Deal×Love

「まだ海さんとキスすらしてないの!?」

そして突然大声で叫んだアリサ。

「わぁああああ!そんな大きな声で言わないでよ!」

私は口の前で人差し指を立てて、静かにのポーズをすると、私の顔をじっと見つめるアリサ。

「海さん、二十三歳でしょ?」

「だね」

「良い大人だよね」

「だね」

「しかも一緒に住んでるよね」

「だね」

「……」

突然質問が途切れて、何故か沈黙を作るアリサ。

「黙ってどうしちゃったの?」

「……うん、いや、言うべきか……」

私が不思議に思って訊くけれど、答えずにブツブツと独り言を言い出すアリサ。


「相方のお嬢ズは、大丈夫かって言いたいんじゃない?」

そこに後ろから知らない声が飛んできた。