チュッと音を立てて離れると海さんは私の顔を見て笑う。 「いつも俺が朝出てくとそんな顔してんの?あの水族館のカエルアンコウにそっくりだよ」 慣れる日なんて、絶対にやってこない。 海さんは、私の思考回路を甘く蕩けさせるから。