Deal×Love

挨拶を交わすと沈黙が。

でも洸君から視線を感じる……。

何か言われるのだろうか……。


「料理本読んで主婦かよって、主婦だったな」

洸君の台詞に驚いて洸君を視界の真ん中に入れると、そこには笑顔の洸君がいて。

普通以上で、逆にびっくり。

固まっていると洸君が私に言った。

「ちゃんと海を捕まえとけよ?隙を作るなら、俺がお前を掻っ攫うからな?俺のためにも海と幸せになれよ?」

顔を見据えると洸君は口角を上げていて、私の知っているいつもの洸君だった。

その時、海さんが言った言葉を思い出した。


『皆が幸せになれる恋なんてない』


その通りだ。

でも私は苦しいと感じても洸君を傷付けても、それでも海さんが好きだ。

恋って人を理不尽にさせる。


だから私は、洸君のためにも幸せになろう。