「ゴールデンウィーク、あっという間だったね」

「そうですね」

私達は休みの最終日もキッチンで一緒に晩御飯作り。

本当にあっという間の休みだった。
明日からはお互い仕事と大学が始まる。
この連休のように過ごせないかもしれない。

でも、海さんともっと一緒に過ごしたい……
私はどんどん欲張りになっていた。

「海さん……お願いがあります」

「何?」

「食事は一緒に取りませんか?」

そう提案すると少し目を見開いた海さん。

「……私、寂しいです……ダメ、ですか……?」

すぐに答えてくれなかった海さんに不安が過ぎり、少し言葉を詰まらせながら伝えた。

でもすぐに、やっぱり自分の気持ちを押し付けるべきじゃなかったのかと不安が押し寄せる。