Deal×Love

海さんが私の真横に座った。
私とピッタリと隙間なく。

「なんか、椿ってイジメたくなっちゃう」

クスクス笑っている海さんの声。
暗くなったから見えていないかと思ったが、私の動揺はバレバレのようだ。

「海さん!こっちに来すぎです!そっち空いてます!」

海さんの空いている奥を指差しながら狼狽えまくる私。

「そんなことないし、もう上映始まるから静かにね」

未だに笑っている海さん。

絶対に海さんは私の反応を見て遊んでいる。