Deal×Love

部屋に上着を取りに行き、待たせてはいけないと玄関まで走ると、海さんは靴を履いて待っていてくれた。
今まで避けられ続けていたので、私を待っていてくれる海さんに嬉しくなる。

私は靴箱を開けると服に合う、淡い白色のバレエシューズを取って履いた。

「お待たせしましたっ」

「じゃあ行こう」

玄関の扉を海さんが開けてくれたので扉から出る。
海さんは鍵を閉めると踵を返した。

そのまま歩き出すと思った。
でも何故か海さんは立ったまま。

どうしたの?と思い、彼の顔を窺うと海さんは私をじっと見ていて、また私はドキッとしてしまう。

「というか、椿は俺を落とす気あるの?」

海さんが言う。

「え?」

「それとも、純情なところを武器にしてるの?」

純情って、武器って、どういうこと?

「これくらい頑張らないと」


え、