Deal×Love

「なんだ、手か。洸と繋いでたじゃん」

『なんだ』って、またサラリと平然と言われた。
でもそれよりもあれは繋いでたんじゃないから!

「繋いでたんじゃないです!あれは勝手に掴まれてたんです!」

「椿は慣れてないのか。じゃあ慣れないとね。俺を落とすためにね」


えぇ!!?


私がその返しに驚いて固まっていると、海さんは私の手を勝手に引っ張って歩き始める。


「何処に行くんですか!?」

「髪、濡れてる」

「え」

「俺を待たせちゃダメとか考えてたの?そんなの考えなくて良いから」


パウダールームに連れて行かれると私は鏡の前に立たされる。
海さんは棚からドライヤーを取ると、プラグを差し込み、私の髪を乾かし始めた。