Deal×Love

涙が止まらない。

涙を拭うと視界に入ったのは、左手に付けられた指輪。

結婚指輪は普通なら愛の象徴品。

でも私達には、他人を欺くためのただの貴金属。


冷たい。

悲しい。

空しい。


負の感情しか沸いてこない。

とにかくこの場から逃げたい。

私はエレベーターへと辿り着くと此処が何階かも分からないが下のボタンを連打する。
すぐにエレベーターは来てくれた。

乗り込む時、来た方向を確認した。

海さんは追って来てくれない。

ズキリと胸に更に痛みが走る。