Deal×Love

「立ち聞きするつもりも見るつもりも無かったんです!ごめんなさい!」

こけたままだが顔だけ振り返って謝ると海さんは驚いた顔になる。

見られたとは思っていなかったようだ。
自分からバラしてしまう私、本当にバカ。

その時、視界の奥に出入口らしき扉が見えた。


「失礼します!」

立ち上がり、思い切りダッシュしてその扉を開けると飛び出した。




走りながら気付いた。


この胸の変な動悸の正体が分かった。


恋だ。


自分の気持ちに気付いてしまった。


胸が刃物で刺されたみたいに痛い。苦しい。