Deal×Love

あんな切なそうな顔をする海さんを見たことが無い。


ズキン、ズキン……


胸が痛い。

そう思って手を胸に当てると気付いた。

手が小刻みに何故か震えている。

それに気付いた私は、ここにいてはいけないと脳が危険信号を出している気がして、この場から立ち去ろうと思った。


「きゃっ!」


だが平坦な絨毯で躓《つまず》いてしまう間抜けな私。




「椿さん」

立ち上がろうとした時、すぐ後ろから声が聞こえてきた。


バレた!