あれから3週間たった、GWも終わって2日たった。
千田くんの部活見学は週に1回から2回見に行った。
その時分かった事がある。
千田くんを見るとドキドキする事だ。
私はこの感覚を知っている、漫画や小説でよくある恋をした時のものだ。
だけど私は本当に千田くんに恋をしているのか分からないでいた。
だって恋をした事は一度もないのだから…。
でも他の男の子を見ても何ともない。
千田くんに対してだけドキドキしている。
そう現在進行形でドキドキしている。
それは何故かと言うと、今日も千田くんの部活の見学をしていたから一緒に帰っている途中である。
何時もの別れる所についたので挨拶しようと千田くんを見たら、千田くんは何か言いたそうにしていて私は待った。
「…あ、あの松下さん!えっと、あの、ちょっといいですか?」
最初少し大きい声で言った後、直ぐに声がどんどん萎んでいった。
「え、う、うん。いいよ、なに?」
そんな千田くんに戸惑いながら返事をする。
「松下さんが好きです!よかったら僕と付き合ってください!」
千田くんは顔を赤くしながらそう言ってきた。
「…え、え?…っ!?」
私は最初何を言われたのか分からなかったが、次の瞬間分かって私も顔を赤くした。
「あ、いきなりでごめん。…僕なんかに言われて迷惑だよね」
千田くんは何を勘違いしたのか落ち込んだ。
私はその時分かった、やっぱり千田くんが好きなのだと。
「ううん。そんなことないよ、嬉しいよ!私も千田くんが好きです!」
千田くんも勇気?を出して言ってくれたんだから、私も勇気を出して返事をした。
「え、本当!?」
千田くんは私の返事に驚いていた。
「う、うん」
私は恥ずかしくなり俯いた。
その後私達は恥ずかしくなり、声もかけづに別々の道を歩いて家に帰っていた。
家に帰った時お兄ちゃんからは、顔が赤くて風邪を引いたんじゃないかと心配されたが大丈夫だと言って部屋に行った。
その時、千田くんからメールが届いた。
〈松下さんと恋人同士になれたのが夢みたいだ。これからよろしくお願いします〉
〈私も、夢みたい。こちらこそよろしくお願いします〉
とメールを打って、返信した。
少ししてまたメールが来た。
〈うん。じゃあまた明日学校で〉
〈うん、また明日ね〉
とメールを打って、返信した。
その時、扉を叩く音がした。
「は、はーい」
私が返事をしたら扉が開いた。
「美結、ごはんだってさ…美結、なにかあったのか?」
「分かった…ううんなんもないよ。いいから行こう!」
私はそれ以上聞かれたくなくて、お兄ちゃんの背中を押して部屋から出て下に行った。

