如月side


千代の助けを呼ぶ声が聞こえて咄嗟にドアを蹴破ると、真が千代に覆いかぶさっていた


みんなで引き剥がすと真が寝ぼけていることに気づいた


とりあえず千代の安否を確認するためにみんなで千代を見ると


涙目、赤い頬、上から3つほど開けれたカッターシャツのボタン、メガネが取れかけて大きな赤い目が俺たちに助けを求めていた


なんていうか、一言で言うなら


エロかった……


千代本人はそんな格好や顔をしているなんて到底思ってもなかっただろう


部屋に戻り、2人でソファーに座ったものの無言


「ちっ、あんな姿生徒会のやつらに見られたと思うと腹が立つ」


そう俺が口にすると千代がしゅんとした顔で俺の顔を除いてきた


「ご、ごめんね…僕がちゃんと抵抗してれば…」


千代が真相手に抵抗して敵うわけない


「はぁ……もういい。次からは俺がちゃんと守るから、俺こそごめんな」


ぽんぽんと頭を撫でてやると千代は嬉しそうにぴったりとくっついてきた


「だからそーゆーところが可愛いんだって(ボソ」


「うん??なにか言った??」


「何もねぇよ」


思わず口に出してしまって焦ったが、聞こえてなかったみたいだからよかった