「だからさ、お願い。やっと歩坂と両想いになれた。」


「わ、私も!わ、私も星野くんとしたいです、キス……」




最後の方は小声だし震えてたかもだけど、
聞こえたかな?



「じゃあ、遠慮なく」



そう言って星野くんの顔が近づいてきて、
私たちの距離はなくなった。



唇に星野くんの熱が伝わる。


それはほんとに一瞬だったのかもしれないけど、
すっごく長く感じた




「…歩坂、俺さ歩坂のことすっげー好き」



そんなの、私だって…!!




「私だって、星野くんのことすっげー好きだよ!」






私たちの後ろでは
花火がクライマックスを迎えていました