「なに笑ってんだよ、ったく」
「…っえ、うわ!」
ど、どうゆう状況ですか、これは!!!
まって、まって、まって、
今、星野くんに抱きしめられてる!?
…どうしよう、恥ずかしいけど嬉しいのが勝ってる。
「歩坂」
「は、はい?!」
「すっげー心臓ばくばくしてるけど?」
うわあ、何ですかその色っぽい笑い方は!
なんか、照れるんですけど!!
「ば、ばくばくしないわけないじゃないですか!!好きな人に抱きしめられてるんですよ?!」
あ、あれ?今、恥ずかしいこと言った、私?
「…あーもう、そういうこと言うなよ」
あ、星野くんの心臓も早い。
「なぁ、歩坂。キス、してもいい?」
「……ん、えっ??!」
き、キス?!?
は、早くないですかい、星野くん?!
あ、でももう3ヶ月くらい経つんだよね。
これって逆に遅いのかな?
「ずっと我慢してた言ったら引く?」
「え?どういうこと?」
「俺さずっと流されて付き合ってくれてるんだよなって考えてたからキスとかしちゃいけないって思ってたんだよ」
「でも、好きな人前にしてそんなの拷問でしかなくて…」
あーあーあー!!
もう、すっごく恥ずかしいよ、星野くん!
でも、すっごい幸せなんだけど、

