「俺の部屋、暖房つけたから先行ってて。俺着替えてくるから。」




そう言われたから、記憶を辿りながら空の部屋に行った。




「…本当、空の部屋も変わってない…」




あまり物を置かない空の部屋は、私の部屋よりもだいぶ広いと感じた。




どこに座ればいいか分からずたったままでいると、空が来て、また笑われた。




「なに?緊張してんの?」




「ちがいますよーだ」




なんて言う空にむっとしながら言い返した。