月日が経って、

今は、6年生になった。

5回目のクラス替えでは、

偶然にも花凛と実羽と

同じクラスになれた。

そして.................

あの一年生の時、

初めて声をかけてくれた男の子、

香山或君も同じクラス。

一年生のときに

花凛と実羽と仲良くなれて、

四年生に上がった頃に、

香山君とのことは話していた。

そしたら2人とも、ニヤリって

効果音がつきそうな感じで

笑って、

「「頑張ってね!!」」

なんて言ったから、

「う、うん...??」

とは返しておいたけど...

何を頑張る??

この時の私には、

まだ2人の言葉の意味が

わからなかった。

「あ、糸菜ー!」

「どしたの? 実羽」

「聞いて聞いてー!!

次の時間、宿泊学習の

班決めだってー!!」

宿泊学習.....

もうそんな時期かぁ.......

「そーなんだぁ...」

「女子3人で生活班だって!

行動班は男子3人班と一緒

らしいよー!」

「一緒の班になろーね!!」

「うん!」