「お願いがあるんだけど…、健人先輩と2人きりになって話したい事があるの…」

私は、返事の代わりに、コクコクっと小刻みに首を縦に振る。


「だから、未来には、申し訳無いんだけど…食べ終わったら自然に令先輩を誘って屋上の外へ連れ出して貰っていいかな…?」


そんな事、お易い御用だよ!

よし!任せて、美咲ちゃん!


私は、親指を立てグッドポーズを美咲ちゃんに向けて送る

「ありがとう…!!」


んー、と言ったものの、なんて連れ出そうか…


あ!

「山北先輩!!わたし…、保健室へ運んでくれたお礼、まだちゃんと出来て無かったので、先輩に自販機のアイスをプレゼントしたいです!」


「その気持ちだけで嬉しいよ、ありがとう」


「い、いえ!先輩に、どうしてもプレゼントしたいんです!お願いします!」

私は、強引に先輩の腕を引っ張り屋上の外へと、連れ出す。