すごい場面に遭遇してからも、お腹の痛みと戦いながら必死に授業を受けたおかげか、帰る頃には、すっかり痛みも消えてくれていた。



「お腹痛いの治ってよかったね!」

「うん!お手洗い沢山行ったからかな?心配してくれて、ありがとう!」

「いえいえ!って…わぁ…!!」

「ん?」

前を向いて歩いていた美咲ちゃんが、急に驚いたような?興奮しているような声をあげた


「え!なになに?!」

「ほら!あそこ!山北 令先輩!!」



そう言って、美咲ちゃんが指を差した先には、背が高くて、まるでモデルみたいな男の子が立っていた



「だれ?有名な人?」


「やっぱり、未来は、知らないよね〜」