「センパイ…、先輩…、本物なんですか?」 そう問いかけてきた未来の顔を、やっと見る。 「先輩…」 名前を呼びながら俺を見つめる、その可愛い顔には、目の中いっぱい涙が溢れてて 不覚にも、いや、こんな状況なのに凄い可愛くて堪らなくて、あぁ。もう本当に理性とか保てねー… 俺は、もう一度、未来を引き寄せると 背の小さい未来に合わせるように下向きに屈み、触れてはいけない聖域という罪悪感なんか無視して未来へ二度目のキスをした。 もう一度、この場所で…