「どうすれば…最も未来のためになる選択肢なのかな…」
未来…。未来のためなら、俺は何だってしてあげたい。できることなら自分が側で未来を全力で甘やかしたい…。
考えても考えても正解が分からないな。
俺は、メールの返信もしないで受信boxを閉じると、その足で3年前未来と過ごした原点(学校)へと向かった。
「懐かしいな…」
誰もいない夜の校舎に抜け道から入ると、グランドのベンチには先約がいた。
「未来…」
俺は、とうとう幻覚まで見えるようなったのか…?
もっと近くで見たい。そんな悪い欲求が底からドンドン溢れてきて…少しづつ身体が惹きつけられるように未来の座るベンチへ近づいてしまう。
けど頭では、今日ドタキャンした最低な俺が未来に近づいて…どうするんだよっ!とか、今更…どういう顔して会ったら良いか正直分からない…
けど、もう限界…。

