俺は、約束も守れないで……
何浮かれてたんだろう……。
鈴木葵として連絡を取り合ってる以上、この携帯からは連絡するわけにはいかない。
だから健人へ即座に連絡したが、、未だ返事は無し。
最悪だ……いや
「最低だ……俺」
だけど何百何千何万人といる沢山の人を纏めるという責任がある俺には、今回ばかりは私情を挟む訳にはいかなかった……
いや、今回も。か……
3年前も俺は、同じことを。
「令様、、、。お爺様にお別れを」
「はい」
まじダブルパンチだな……。
どんなに恨んでようと、母親と父親がいなかった俺にとっては親同然のジジイだった……。
「ジジイ……まだ早すぎだって……」
そうお別れを告げると、俺は空気が重い場所を後にした。

