溺愛とはなんでしょう?


「あ、あのですね……、昨日のクッキーは、つい魔が差して……、というか凄くお腹がペコペコで……目の前の食べ物に無我夢中だ、だだったの!す、すみません....」

私が深々の頭を下げた後、日華くんの顔を見ると……頭にクエスチョンマークがついてるかのようにキョトンとした表情をしている。

「いや、未来……。クッキーのことじゃなくて……はぁー、もう!本当に未来といると拍子抜けしちゃう」

そう言いながら、日華くんは満面の笑顔を見せながら自分(わたし)を見つめる。

日華くん……その笑顔は反則では……っ!?
私も、まじまじと日華くんの笑顔を見つめ返していると、急に照れたのかムッといつも通りの表情に戻る。

あ……日華くん、おかえりっ笑

「じゃなくて!俺が聞きたいのは、なんで、、このホテルにいるわけ??ここ、、山北財閥が所有するホテルじゃん....」

え、、そうなんだ……
その言葉に改めて山北財閥の凄さを思い知る。