何度も資料を無くしてる前科がある私に、疑いの目線を向ける日華くん。

…しばらく、じーっと見つめ続けると溜息をついて答える。

「はぁ……、12着。」


「あ、ありがとうございます…」


「俺は、先に会場に行かなきゃいけないから遅れずに来てよ」

「はい…」

「あと、新しい服も似合ってる…、かわいいよ」

顔を真っ赤にするほど恥ずかしいなら毎回言わなくても言いのに、日華くんは、必ず最後褒めてくれる。


「ありがとう!精一杯、頑張ります!」と、話すと日華くんは、満足そうに部屋を出ていった。