未来side


あの日から、先輩に会えないまま…

いや、正確には、先輩の事を諦めた日から3年の月日が流れた。

今の私は、高校も無事卒業して日華くんが立ち上げた洋服の会社のモデルをしている。

「ねぇ、一体何分待たせるわけ?」

「日華くん、ごめん!だってスカートのリボン複雑すぎて自分じゃ結べないよ…」

着替えスペースのカーテンを開け、リボンが結べなくて出れなかったことをアピールする。

そんな様子を見た日華くんは、3年経ってもやっぱり年上には、見えないほどの可愛い顔を少し歪める。

「…じゃあ、こっち来て」