「この度は、山北令様の17回目の誕生日パーティーへ来て下さり誠にありがとうございます。」
山北令…?先輩の名前と一緒だ
それに、誕生日も…
嫌な胸騒ぎがして…見たくないのにステージから目が離せない。
「ついに、山北令様と若松百合奈様の婚約を発表致したいと思い、多くの皆さまにお集まり頂きました。では、お二人様こちらへ」
…婚約?
いや、先輩なわけ…
「未来?」
横にいる日華くんが、目を見開いて私を見てくる。
「なに?日華くん…」
「なにって…、未来…泣いてるじゃん」
私は、そっと頬に触れると涙で濡れてる自分の顔に驚く。
そっか…やっぱり身体は、正直者だ
分かってる。
認めたくない自分がいて、分かってることを拒絶していただけ。

