溺愛とはなんでしょう?


令side


未来に会えなくなって2日目。

もう、かなり辛い…

学校も、勝手に知り合いのとこに転校されちまってたし…

はぁ…これから俺、我慢できんのかな。


転校先の学校の門を出ると目の前に佐藤さんが現れ、直ぐさま思考は、現実に戻される。


「お勤めご苦労様でございます。令様」

深く腰を曲げる佐藤さんは、いつも通り後部座席のドアに手をかける

「ドアくらい自分で開けるんで、気にしないでください」

「いえ、これも私の仕事でございます」

佐藤さんって、本当に凄いな…