「どうして?」 彼は、可愛い顔をわざとらしく傾ける 「どこに連れてかれるか分からないし…怖いからです」 「ふっ…くっくく」 彼は、口を抑えながら笑い始める ……まさか、やっぱり極悪人!? 「そんなに、正直に話す人普通いる?」 「じゃあ、理由なんか聞かないでください!」 「ごめん、ごめん」 誘拐されてるはずなのに、なんだか拍子抜けしてしまった… 「さ、着いたよ!」 「えっ!」 もう、目的地に着いちゃったの!? ど、どうしよ、わたし一体…どこに連れてこられたんだろう?