……健人先輩になんて言ったらいいかな。
あれは、本当に先輩…?
いや、本当に先輩だった…
いつの間にか頬に涙がつたう感覚があって
先輩に、会いたかったのに
気持ち伝えたかったのに
もう、駄目かもしれないって思うと嫌だって身体が言うみたいに涙が止まらなくなる。
人目を気にせずボロボロと涙を流しながら歩いていると、突然知らない男性が私に向かって声をかける。
「ね、そんなに泣いてどうしたの?」
……俯きながら歩いていた顔を声がする方へ向ける。
そこには、ハーフ?のようにクリクリの目に、人形のように綺麗な白い肌の可愛い女の子?が立っていた…
あれ?声は、男の子なはずなのに…
まるで、容姿だけ見たら可愛いショートカットの女の子だ。

