それに、山北って書いてある地図画面にやっぱり期待せずには、いられなくて…
少し緊張しながら、表示されている場所に向かう。
「…………あれ?」
確かに、携帯に連れてきてもらった家には、山北って書いてあるけど…
目の前には、今まで見たことも無いくらい
というか、ここは、現実世界ですか?
と聞きたいくらいのお城みたい立派な家?いや…建造物が建っている。
「これは、流石に家なわけないよね」
私が来た道を帰ろうとすると、まるでメイドさんのような黒いワンピースに白いエプロンのおばさんが門を開ける
「あら…お客様ですか?」

