｢でも…アイツには、３年間しか無いんだ自由がさ｣
健人先輩は、教室の天井を見たあと
私の顔を見つめる。
｢高校入学する時、アイツ…言ってたんだ｣
｢三年後の誕生日には、俺の自由は、無くなる。だから、お前とも会えなくなるかもなって…冗談だと思ってたけど本当なのかもな｣
寂しそうに笑う健人先輩の顔は、まるで山北先輩の言葉を信じてあげれなかったことに、後悔しているようだった。
｢健人先輩…、大丈夫ですよ。また、先輩に会える…はずです｣
｢でも、連絡も取れないんだぜ…｣
健人先輩の言う通り、連絡も取れないんじゃ先輩を見つけるのは…あっ！
